先日の偉人研究学科で、自分が挙げた偉人はクッキングパパの荒岩一味
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自分が小学校2年生くらいの頃から、実家でずっと買い揃えられていた漫画の主人公。

博多にある普通の会社のサラリーマン。
けれど、17時には絶対会社を出て、自分の子どものために夕飯を作る。

20年前の日本と言えば、会社は潰れない前提で終身雇用の世の中だったから、夫は夜遅くまで働き、妻は家庭にというパターンが多かったはず。
その当時から、共働きの家族の在り方や働き方について描いていたとても先進的な漫画だと思う。

料理が好きなのも、人を呼んで家でわいわいするのが好きなのも、全部この漫画から影響を受けている(と気付いた)。

既に30年、130巻以上出ていて山のように登場人物がいるが、一人一人の人生がとても丁寧に描かれている。
「生きる上でこういうことが大切なんじゃないですか?」
とマイルドに30年間問いかけ続けている(いや、実際は問いかけすらもしてくれず料理をする姿で示すだけなのだが)。

17時に会社を出ることが誰にとっても正しい訳ではないけれど、彼の中には、
「自分の子どもの飯は自分で作る。」
という強い信念があって、それを中心に仕事も人生も回しているその姿に憧れる。
(余談だが、17時に会社を「出る」と書いているのは、子どもと食事を取った後に会社に戻るシーンも多いから。)


最初は、シンプルに最も価値観を破壊されたブルーハーツを紹介しようと思った。
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けれど、 自分はもう結婚して家族もいるし、ヒロトやマーシーのように浮世離れした世界でロックを奏でるという存在にはなれないし、それを目指す人生ではもうなくなったことは自分自身でよく分かってきている。

今思うのは、心の土台の部分はブルーハーツから受け取ったものを忘れずに持ちつつ、表に出していくものは荒岩一味的なことかなと思っている 。

なのでこういう感じになる。
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うん、なんかしっくりくるな。 
こんな感じを目指せたらよい。