名前はまだない大学にて、絵本研究学科を実施。
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社会人になって最初の職場でお世話になった先輩に、東京から来てもらって念願叶う。

絵本のことなど高校や大学で習ったことはなかったので、興味のかけらもなかった。
ただある日、先輩の保護者懇談会を見にいったとき(教育系の仕事でした)、絵本の魅力を知ることになった。

小さな小さな子どもたちが、絵本を食い入るように見ていたこと。
そして大人たちも楽しそうに絵本に触れていたこと。

その時は先輩とお母さんたちしかいなかったので、23歳の合理的でスマートな仕事をしようと意気込んでいた男としては少し恥ずかしい空間だったけれど、その空気感がなんとも言えず心地よかったことを今でも思い出せる(その帰りに毎度のごとく「ポップコーン買ってきて。」とパシられたのも覚えている)。

また打算的な話をすれば、こうやって小さい頃に読み聞かせや童謡、親とのコミュニケーションにたくさん触れれば語彙力が増え、小学校に上がっても苦労しないで進んでいけるということも知ることができた。

だから自分に子どもができた時も、できる限り読み聞かせをしてあげたいと思って(義務化してるのと楽しんでいるのが半々くらいになってしまっているけど)日々関わっているし、こういう気持ちは先輩に出会っていなかったら絶対に生まれていなかったもの。

前職の学習支援では、中学校に入って手を差し伸べるより、未就学児やその親に対して読み聞かせや童謡の大切さを普及させられればもっと救えたのにといつも悩みながら仕事をしていた時もあった。

そして念願叶って、また先輩の絵本講座を聴くことができた。しかもみんなで。
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(大人も引き込まれる。)

大学はいつもそのテーマに興味のある人が集まるけれど、今回はあまり興味ない人も来てくれないかなーと色々誘ってみたけど、難しかった。

押しつけてはいけないものだけど、絵本の持つ力やおもしろさを知ってほしい。 
まだまだ発信力が足りないなと思った。

けれど、こうして絵本が大好きな人たちが集まってくれて、少しずつ少しずつ、
「絵本ってこんなとこおもしろいよ!この絵本読んでみ!」
と広げていける仲間が増えたら、まずはそれがスタートなのかもしれない。

親としても改めて、わくわくしながら本選びをしたいなと思った1日だった。
ありがとうございました!
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読む前のこの嬉しそうな表情を8年ぶりくらいに見た気がして、なんだか懐かしい気持ちになりました。
今日はポップコーンを買いにパシらされたり激詰めされなくてとてもいい日でした。