■前回までに書いた仕事
このブログにも何度も登場し、移住して一緒にやってみたいと思っていた「淡河の明日を考える会(通称淡河ワッショイ)」の活動。

「お母さんが子育てしたい町に」
を合言葉に活動が始まり、今では町のイベントを始め、農産物振興、学習支援、定住促進、地域のマップ作りなどなど多岐に渡っている。
基本はボランタリーな活動だけど、それだけだと継続させていくのも難しいので、自治体から委託を受けたり助成金を活用したりということもしながら様々な取り組みをしている。

「まちづくりで飯食えたら!」
というのが密かな野望であったが、そのハードルはまだまだ相当に高い。
また前職のNPOでもそうだったけれど、稼げないけど社会や地域的に重要なこと(子どもの貧困問題とか不登校児だけをターゲットにした事業とか)も存在し、すべてを収益に結びつけようとすると稼げないものはしないということになってしまうので、まちづくりの活動だけで生活を成り立たせようとすると色々ひずみが出るんだろうなと最近は思ったりしている(広義で言えば茅葺きの葺き替えもインターンもパンを焼くこともまちづくりなはずなので、『まちづくりの活動』という言葉がそもそも意味不明かもしれないが)。一方で、これ以上幅広くやっていくならば、事務局のような常駐の職員がいて連絡を受けたり総務や経理を担ったりという人が必ず必要になってくるだろうなとも思う。

現在は自治体からの委託事業である定住促進の仕事で報酬をもらっているのとは別に、イベントの段取りをしたり、分量のある書類を作成したりというところで報酬をもらえることがある。書類作成とかはずっとやってきたことだからそれで役に立ってお金をもらえるのは嬉しいし、イベントの段取りも元々何かお金をもらうためにやっているわけではないけれど終わった後に決算上少しばかりもらえたりすると、お年玉をもらった少年のように「え、ラッキー!」という気分になる。少年はそのお年玉でラジコンやプラモデルを買うが、30代のおじさんがもらうお年玉は社会保険や車検などのわずかな足しに飲み込まれ速攻姿を消す…(悲)

狙いにいって仕事を取りにいっているわけではないので「私の仕事」とするのは少し違うかもしれないけれど、お金を1円でももらっていることを仕事とするならこの地域団体の活動も入るだろう。

こういうストイックに仕事にすることを目指すわけでもなくストイックに無償ボランティアでやり続けるわけでもない曖昧な場所を持つというのは大事だなぁということを思います。
image