茅葺きの現場で、京都は綾部にある素敵なお宿の棟を直す作業に行った。

最初は現状の千木という屋根の上に載っている組み木を交換する予定だったそうだが、女将さんと親方で意気投合し、芝棟という屋根の上に芝を載せるやり方に変更。
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(早速載せている風だが、1日かけてひたすら近隣の芝が植わっている土を剥がし続けた。)
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(職人を眺める構図。決してさぼってません!)

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(天気が悪かったのとカメラセンスがないのが残念すぎるけれど、腐葉土や庭の芝を重ねて、最後に少しばかり花などを植える。)
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(屋根に上って撮ったもの。年月を重ねればここにも生態系ができていくそうな。見に行く楽しみがある屋根ってすごいな。)
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(屋根の奥の景色も厳か。)

昔の人の、身の回りのものでいかに粋なものを表現するかというセンスは知れば知るほど驚く。
利用できるものが少ないからこそ、それらの最大限の活かし方を知っているというか。
時代が巡り巡ってそのセンスをまた素敵だと思えること。
文化とか人の価値観の変化というものはおもしろい。

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泊まり込みで現場に行ったが、夜は伝統文化なんのそので、ボードサッカーで盛り上がりまくる。
アルコールで盛り上がれない人種にとってこういう時間は本当に楽しい。

ブレヒュー時代もそうであったが、こうしてどうでもいいことに本気で遊べる人たちと一緒に仕事をさせてもらっていると感じる瞬間に、人に恵まれているなと思う。