続いて戦略会議の最後の分科会が一番おもしろく、実現したいと思ったら消え思ったら消えというものなので、改めて書いておく。

北海道浦幌町の事例で、地域の小学生、中学生に、様々な仕掛けをしていくというもの。
地域で働く大人にインタビューしたり、仕事体験をしたり、地元の町の違う人の家にホームステイ体験したり(地域内でやるのがおもしろい!)という各学年に跨った連続的な体験から、中学生になったら町を活性化させる企画を考え、町の大人が実行(企画で終わりではなく、大人が実現に向け動くというここが大事)という一連の流れを、地元住民、自治体、教育委員会、農協、商工会、森林組合で行っている。

兵庫県には「トライやる・ウィーク」という先進的な職業体験事業があるが、もっと小学生~中学生にかけた連続的で、より自分たちの地域内に落とし込む形のイメージ。

ここまでは事例や型の話であり、実現できるか否かは置いておけば、なんとなく想像はつくものである。
それよりも教育畑の端くれとして、後半の学習のあり方という観点の話がとても印象に残っている。

それは「物語が生まれる教育」というキーワード。

地域で一生懸命働く大人に出会い、大人たちの考えを深く知ることができたら。
自分たちが考えた企画を必死になって実現させようとする大人に出会ったら。

一時的に高校や大学で町を出ていったとしても、
「いつかここに戻ってきて生活するために、これから学ぶんだ。」
という送り出し方ができるかどうか。
そしていつの日か、積極的な姿勢で地域に戻ってきたとき、それが、物語が生まれた瞬間。

そして成長や学習という観点から考えると、いかにして子どもや若者を一刻も早く地域に送り込んで覚醒させるか。その学びを地域で作れたらもっと地域は変わっていく。
それは結局最初のインターンの話に戻るけれど、子どもたちや若者に何かをしようとすると、それは大人の意識や行動も変わっていく。誰か特定の対象のためではなく、誰にとっても「この地域おもしろい!」という物語が生まれる教育が実現できたら、真の意味で本当にやりかったことに近づくのかもしれない。

「自分たちの町」というフィールドの中の循環を生むための「物語が生まれる教育」というのは背筋に電気が走ったような気がして、ああこれだ、これなんだという確信みたいなものが芽生えた。

「未来を担う子どもという宝物が、夢と希望を抱けるまちを創る」

どんな形であれ、これはいつかやりたいなと力強く思えた瞬間だった。


(最後のクロージングで「これからすることは?」という問いに「忘れないようにブログにまとめる」と誓ったので、3連発で書いてみた。最後の方文章めちゃくちゃだな…。参加されたみなさんお疲れ様でした。登壇されたみなさま貴重なお話ありがとうございました。)