先週末は、東京で神戸への移住セミナーというものに呼んでいただき、自分と同い年で神戸に移住された淵江さんは海側の、自分は里山側のお話をさせてもらった。
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東京に移住支援を目的としたこういう施設があること初めて知った。
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今回は定員の2倍を超える申し込みがあったそうな(ありがたや)。

やはり神戸=港町のイメージの中、農村全開で喋ると手応えが少なく、普段の定住相談会の食いつき具合とはまた違った雰囲気だった。
学びになります。
いつもご一緒している農政課の職員さんも来られて就農というところも説明されていたが、食いつく人は皆無であった…。

そんな中、やはり質問でもよく挙がるのが、仕事。

仕事、そんなにないのかな。
いい仕事がないって決めつけてないかな。
神戸の中小企業、結構求人してるような気がするんだけど。
神戸の企業、面白いとこたくさんあるよ。
ってか神戸で仕事なかったら、移住できないとこ山ほどある気が…。

無責任になるからこういうことは言わないけれど、何とかしようと思えば何とかなるのではないかと。
どうしても移住したいという気持ちがあれば、身体は先に動くのではないかと(もちろん個人個人に様々な状況はありますけれど)。

「移住したいけど、難しい。」
「難しいけど、移住したい。」

前者は「難しい。」に、後者は「移住したい。」に比重が。
日々の思考はぜひ後者であってほしい。どんなことも。



そんな少しばかりのもやもやと反省を抱えたまま、今日は神戸空港から六甲の事務所に行く前に、今日からめでたく「神戸ゲストハウス萬家」をオープンした朴さんに会いに。開業祝に段ボールいっぱいに袋麺を詰め込んで。

朴さんとは、自分が仕事を辞めて農家民泊してーと思っていた時に、品川のゲストハウスで出会った。(2015年10月)
その後関西に住むということで、再会を約束して別れた。
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(品川宿のオーナー渡邊さん、ここには映ってないけどがみさんに繋いでいただきました。)

数か月後、朴さんと宝塚で会った時の会話一部始終を臨場感たっぷりにお届けします。

(朴)「ゲストハウスを神戸でやります。場所は水道筋。あそこはいいところです。もう決めています。」

(鶴)「知り合いいるんですか?」

(朴)「いないです。」

(鶴)「じゃあゲストハウスになりそうな素敵な物件を早速見つけたんですか?」

(朴)「いえ特に。これからです。」

(鶴)「お金貯めてるんですか?」

(朴)「ないです。」

(鶴)「お一人ですか?」

(朴)「妻も小さい子どももいます。」

(鶴)「今仕事のあてあるんですか?」

(朴)「ないです。」

なんなんだこの漫画の主人公みたいな夢と希望しかない無謀なイケメンは!!!
ヒト・モノ・カネ、すべて無!!
それで神戸来ちゃってるよこの人!!

自分も変だとよく言われるが、さすがにこんな無謀なことはしていない(と思われる)。
仕事を続けたまま先に淡河に移住し関係性を作り、定住コーディネーターや茅葺きの相良さんのお仕事を徐々にいただいたというビビり感満載のソフトランディングライフである。

そこから朴さんは水道筋でカフェのバイトを始め、商店街のイベントを手伝いまくり、信頼を得て、不動産に出てこない口コミでの物件も少しずつ紹介してもらい、この度、圧倒的な素敵感で夢を叶えてしまった。
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この人すごいよ、本当に。
しかも異国の地で。

本当に気持ちがあれば、何だって後からついてくる。
さすがに朴さんほどの覚悟(いや、ただの無謀)を決めなさいとは到底思えないけど、時間をかけて入り込んでいけば、神戸に限らずどこの場所だって、そこに住む人はきっと気にかけてくれる。

あーなんかこのタイミングで朴さんに会ったの面白かったな。

素敵なゲストハウス、神戸にお立ち寄りの際はぜひ。
三ノ宮からも近くて便利ですー!

ゲストハウス萬家
〒657-0836
兵庫県神戸市灘区城内通4丁目4-10
TEL: 078-940-2809
予約・問い合わせ:090-9856-8280
e-mail: info@kobemaya.com
HP: http://kobemaya.com/

なんの記事書いてるか分からなくなってもた…。