今年の夏からご縁をいただき、避難所の運営に関する研修の仕事をさせていただく。
今回は静岡の掛川で1泊2日のロールプレイ研修。
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避難訓練の多くが避難所に入るまでで終わってしまうけれど、その先のことはあまり知ることはない。
 
東日本大震災の際、1週間後に現地に行って避難所を回ったとき、統率が取れている避難所とそうでない避難所の差はとても大きかったのを覚えている。運営に苦戦している避難所は、1週間経っても土足で室内に入り、寝床の横を靴で歩くため、砂やほこりが舞っているような不衛生なところだった。ただこれは誰を責めることもできず、避難所の運営など誰もやったことがない中で、それぞれたまたま役回りにあたってしまった方々が試行錯誤でやっていたにすぎないからだ。しかし、せっかく命を繋いで避難所までたどり着いたのに、避難所の生活の中で命を落とす方(災害関連死)が非常に多く見られたという教訓から、避難所の運営を学ぶという研修です。
 
実地訓練では、避難場所に人がバラバラ集まってきたところから、それぞれに役回りを演じてもらう。
・高齢者
・泣き止まない赤ん坊を抱える母親
・足の不自由な方
・体調が悪い方
・犬を連れて避難所に入ってきた方
などなど色んな方が入り混じり、それぞれが自分の寝床を確保しようと躍起になり、気を抜いたら毛布を盗まれるなど色んな状況が起こる。
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(指定避難所にあると想定されるもの)

管理者となった人が色々と調整をしながらなんとかその日の夕飯(水で戻して食べらる米)を少しずつ避難所にいる人に分け与えようとした瞬間、
新規避難者A「車中泊しようとしてる人が30人くらい外にいるからあと毛布30枚と食料と水ください。」
管理者「そんなの無理です!ここにも毛布も食料も足りません!」
A「外にいる人は避難者じゃないんかい!高齢者も子どももいるんじゃ!」
と詰め寄るといったような状況が発生する(みなさんならどうしますか…?)
 
そんなことが次から次へと起こる。
特に要配慮が必要な方は統計上も思っている以上に多く、そのような方を排除しないように避難所として全員を守り抜くためには…ということを考える研修です。
 
中々時間も労力もかかるけれど、こういう想定研修を色んな人が受けていたら、きっと次の災害で救われる命が増えるはずと思った。
 
それにしても、あの当時気仙沼の集会所で支援拠点を立ち上げたとき以来の床+寝袋で一晩を過ごす(たぶん)。
やっぱり体育館の床は固い。
 
先ほど家に帰ってきて、家の落ち着きってやっぱりすごいなーと実感している現在です。
できることを少しずつ(情報発信も含め)。
 
やっぱりまずは一晩越せる準備。それが大事だと改めて思うのであります。
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