いきなりですが、これまで、
「移住者は農村で飯が食えるのか」
というタイトルでブログを書いていましたが、そのまま屋号である
「つるまき農園」
というタイトルに変更しました。

ーブログを始めたきっかけ

淡河に移住(2014年4月)して1年半ほどで仕事も辞め、
「移住者は農村で飯が食えるのか」
がまさに自分のテーマとなりました。

これまで様々な雑誌や本でローカルな場所に移り住んで生き生きと暮らす人々を見てきました。
羨ましいなと思いつつ、そんな方々の仕事を見ると、パン屋だったり革職人だったり、はたまたPC1台でデザイナーの仕事ができますといった特殊能力を持っている人たちでした。

自分もこれまで一生懸命仕事はしてきたつもりでしたが、手に職系ではなく、調整や事務局系といった誰かをバックアップするような仕事が多く、果たしてこんな人間でも農村で何とかやっていけるのだろうか。それこそが次にどこかに移り住みたい人のヒントになるのではないかと思ってブログを書いてきました。
定住仕事②
茅葺仕事⑥
 
実際に地方創生の追い風もあり、移住系で講演の仕事をもらったり本や雑誌に取り上げてもらうこともありました。憧れた媒体に、憧れた登場の仕方で、自分が取り上げられている。夢って叶うもんなんだなと思ったりしました。
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でも早々に気付いたのです。
それは何かを成し得てそこに登場しているのではなく、ただ移り住んだだけの属性で登場しているだけなのだと。

そして時は流れ移り住んで早5年目。
地元民を気取るわけではないけれど、逆にいつまでも
「僕は移り住んだものです。」
と語っていると、その地域に対して逃げ道を作っているような気もしました。
消防団も入っているし、小学校ではPTAの活動もあるし、もちろん淡河ワッショイや本陣跡の役割もある。
一住民として、住んでいる場所でちゃんと役割を担いたいと思います。


ー屋号について

この屋号が生まれたきっかけは、2016年に初めてサツマイモ農園を開くときに、淡河に住むきっかけをくれた友人のデザイナーにロゴを依頼したことに由来します。
「サツマイモだけでがっつり稼ぐわけじゃないんでしょ?自然環境を活かして色んなもの(人、子ども、植物、地域、暮らし…)を育てていきたいって感じに見えるし、凡庸的に使えるように屋号を『つるまき農園』にしたらいいんちゃう?」
ということを言ってもらい、色んなモノが繋がって自分を表現できるものを作ってもらえた!と嬉しくなった瞬間でした。
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その後、サツマイモはサツマイモだけで告知した方が分かりやすいだろうとサツマイモ農園だけのFacebookページを作り、Instagramは「つるまき農園」というアカウントでやってみたり…と段々訳が分からなくなって渋滞してきたのでありました。

同時にサツマイモにこだわらず、農村系のイベントなどを色んな人と企画することになってきたときに、
「これは一体個人アカウント以外のどこで告知?サツマイモ農園のアカウント?違うなー。」
「『移住者は農村で飯が食えるのか』とか言ってるやつの農村イベントとかサツマイモとか微妙じゃない?」
と自分で自分を批判し始めた結果、
「だぁぁぁぁぁもうすべて『つるまき農園』の中に入れ込む!」
というわけで、ブログのタイトルも、Facebookページも、すべて『つるまき農園』に統一しました。

百の知恵と技を持つ現代版お百姓さんを目指し、コミュニティを耕せる人になりたいという願望を込めて引き続きつるまき農園をよろしくお願いします。
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(最近は息子も屋号を認識してくれた様子。父ちゃんはがんばります。)