9月から、長期実践型インターンシップのコーディネートに加え、自分の生まれ故郷で何かしたい学生を集める場を作り始めた。
PA150002

自分は基本的に、実感値があるものを学生に伝えてきたつもり。

ブレヒューに職員として戻ってきたのは、学生時代に社会と繋がることで、かつ負荷がかかるものをやっておいてよかったと社会人になってから思ったからだった。

そして30代になり、今度は地域で大小に関わらず何かをしているという状態が、心身の安定とかも含め、存在していていいのだという土台になるような気がしていて、その面白さや豊かさを伝えたいと思っていた。

また学生時代に取り組んだことは、学生時代で完全に終わりになることが多い。
「それはそれ。学生時代の大切な思い出。私は明日から会社勤めですから。」
といった感じだろうか。実際自分もそうだった。

そうではない方法はないものだろうかとも考えた。
自分の故郷で、細々と続けられる何かを作ってみたら、それはライフワークになりうるのではないか。
そんなことを考えながら、始めてみることに。
 
集まった7人は、近場では神戸市東灘区、芦屋市。
「家族で楽しく過ごしたあの場所をもう1度盛り上げたい。」
「習い事を『やらされている』状態になっている子どもたちが、『やっててよかった!』と感じれる場所を作れないか。」
 
県内では、多可郡多可町、美方郡香美町。
「女の子も主役になれるスポーツ教室を作りたい。」
「昔から脈々と受け継がれている物的資源やスキルが途絶えてしまうのを何とかできないか。」
 
遠くは京都府宮津市、広島県福山市、福岡県福津市。
「故郷を離れても、地元に関わる仕組みを作れないか。」
「農家さんの代替わりをうまくサポートすることはできないか。」
「人口が増え続けるエリアで、子ども会をうまく機能させることはできないか。」
などなど、彼らの口から出る『実感値』は、びりびりと迫ってくる。
 
あとは形にしていくお手伝いを。
改めて、何を伝えようか、どの事例を伝えられるか、かつて読んだ雑誌や本を読み漁る最近。
こういう相互の関係が大切。
こちらも学び直し真っ最中。

これからが楽しみだ。
PA150009コピー