今年も無事芋掘り遠足の受け入れが終了した。
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土の中にちゃんと芋が入っているか、段取りはちゃんとできているかなど、毎回毎回不安になりながら子どもたちが来るのを待つ。
子どもたちが来た後も周りの土を少し掘ってあげるなど、バッタバタで一気に時間が過ぎる。
 
その場を成立させるために、大人は必死なのだ。
 
バスから降りて、楽しそうに畑の中に入ってくる子どもたち。
先生の「掘っていいよー!」の号令が出るまで、今か今かと待ちわびる子どもたち。
土を一生懸命掘り進める子どもたち。
大きいイモが掘れて、満面の笑みを浮かべる子どもたち。
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それは30年前に、その場を成立させるために同じく必死だったであろう農家のおじさんが、自分にしてくれたこと。
場所の記憶は全く残っていないけれど、とにかく芋掘り遠足が楽しかったという感覚だけは今でも心の奥にじんわり残っている。
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だから、こうしてサツマイモの農園をやってみたいと思った。
 
幼稚園保育園合わせ7園、計350名ほどの子どもたち。
「子どもたち」と括ってしまえばそれまでだけど、全体を見て場を成立させようと必死になりながら、なるべく一人ひとりと喋りながら、掘れた瞬間を逃さずに「おっしゃ!!!」と声をかけ続けた。
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さあ君は、20年30年その瞬間の手触りを覚えていてくれるかな。
そうなったら嬉しいね。