今日は用事があって家を借りている大家さんのところに。
 
「庭の周りの草刈りも上手くできるようになりましたよ〜。」
なんて雑談をしていると、
「石が多くてすまんなぁ。庭の石は、昔父親と裏の山に入って何回も運び出してな。『石は夜露を染み込むから家が涼しくなる。』って父親は言っててね。運ぶのはただただしんどかったけどな。」
と教えてくれた。
 
なんとなく自分も父親になり分かったことは、伝わるかどうか分からないことを、親は子どもに語り続けているということだ。それがやっぱり何も伝わってないこともあれば、こうして何十年後に誰かに語りかけるようなネタになったりする。
 
大家さんのお父さんのことは当然何も分からないけど、一家のために家を少しずつ住みやすくしようとし、それに子どもを巻き込んでいたんだと考えると、今の自分が日々やっていることはまさにその「続き」をやらせてもらっているんじゃないかという感じがして、とても染みるものがあった。
 
引き続き大事に住まわせてもらいます。
帰る時に風鈴をいただく。
いい音だ。
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