今日は明日のイベントの買い出しということで車で各所を徘徊。
今回は三木方面に足を延ばし、買い出しの途中に大家さんの奥さんが開かれている個展を見学に行った。

三木はかつて染形紙という着物などに模様をつける型紙を作る「形屋」という職人がたくさんいたらしく、その型の美しさを伝えようということで、陶器に絵付けをされたものを展示されていた。
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壊滅的にアート感覚皆無の人間だが、とても引き込まれた。心が落ち着く感じ。
料理用のお皿として家で使いたいなー。

その後奥さんと色々とお話をして、
「型紙の写真などをコレクションしているすごい人がいるからそこも見に行くといいわよ!」
と進言をいただき、車で5分走り、「ギャラリー湯の道」なる場所へ向かった。
 
その1階を覗くと…
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湯の山街道のことが詳細に記されている!!
 
湯の山街道とは、淡河も含まれている街道で、地域のメンバーで改装している本陣跡も、
「姫路や明石あたりから湯の山街道を通って淡河本陣で休憩し、最後有馬に骨休めに行っていたそうなんですよ。」
といつも説明しているが、中々それ以上の細かい説明をすることができず不勉強が祟っていたが、ここに真実に近づくヒントがあるのではないだろうか…。
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行原村。誇らしい気分(淡河町行原に住んでます)。

その後ギャラリーの2階に上がると…
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うお!

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こんにちは人間国宝!

大家さんの奥さんの話と淡河本陣を改装して利活用している話をすると、
「お、わしあそこの村上さんのとこよう行ったで。遊んでもらったな。」

!!!!!!!!
本陣跡は、60~70年空き家だったはずである。

「え!?それいつの話ですか?」
「子どもの頃やから、80年前くらいの話やな。」
 
げ!!!!!
空き家期間を超越してしまった!!生き字引ここに現れり!!!
久しぶりに鳥肌ものの興奮を覚えた。
本陣に住んでいた村上さんは当時60歳くらいだったらしい。
本陣メンバーに自慢するためにも、「へ~!」と言われるネタを持って帰りたい。

「今すごい感動してます。ちなみに、村上さんはどんな方だったんですか?」
 
「当時、バスが走り始めてな。バスやのに『パス』『パス』言うとったな。」
「あと、駅のこと『ステーション』言いよったな。」

………。
………。
………え?

思い出それだけ………。
ちょっと待って人間国宝…。
自分もいつか思い出話を語られるかもしれない時に、ある程度印象に残る逸話を残しておきたいと強く思うのであった。

その後別のお客さんが来られそれ以上話すことができなかった。
今度みんなで勉強会として行かせていただき、国宝の記憶を掘り起こすしかない。