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実家に帰る夜道を歩いているとき、イヤホンから流れてくる音楽と共に様々な感情が揺れ動く。
 
かつて夜道を歩きながら聞き続けた彼らの音楽は、社会に対して好戦的だった。
そしてその姿勢に憧れていた。

50代になって彼らが奏でるそれは、音楽的にも研ぎ澄まされ、また変わらず好戦的でありながらも、ただ批判的なのではなく、受け入れる覚悟を、前を向く姿勢を受け取れる。
 
自分の中にも、かつて聴いていた音楽が響かなくなっていると感じるときがある。
自分も歳を重ねて変化している。
ほとんどの「大人」というものが得体の知れない怪しい生き物にしか見えなかった時代から、自分も年齢的にはすっかり大人になってしまった。

けれど大人というものは意外にも怪しい生き物だけではなく、出会う人々がそれぞれ自分の人生や社会と向き合っていて、自分もそうありたいと思わせてくれる出会いがかつてよりずっと増えたような気がするのだ。

イヤホンから流れる音楽は変わらず最高のビートを刻んでいるけれど、イライラした気持ちを代弁してくれているという心持ちではなく、前を向くエネルギーを与えられているような。


それにしても、すごい曲だ。
久しぶりに、ただこの一曲をリピートし続けるということをずっとしている。

ケンのギターは、テクニック的にはすごく難しいことをしているわけではないのに、なぜ彼が弾くとこんなに心をえぐってくるのだろうか。
上手いとか下手ではなく、あの人が弾いているから響く。
自分もそういう仕事や表現ができる人になりたい。
 
そして日本人の奥底に染み渡る歌謡曲をベースにして、洋楽ではなく日本のメロディックパンク界で昇華されていったようなコーラス。

何もかもが完璧な名曲だ。
こういう歳の重ね方ができたらいいな。

Do you remember?きみが好きな歌を
まちを 空を そして明日を
いま、俺が全て引き受けよう



最後に男の弱さというか願いが込められているのがまたせつなし。