茅葺きの現場に、今週から高知県の大学生インターンがやってきた。
今日はその彼とずっと一緒に、屋根に使う茅を雨の中トラックで何往復も運び続けるという作業をしていた。

彼は、トラックに乗り降りするたびに、
「よろしくお願いします。」
「ありがとうございました。」
と言っていた。
それがとても自然で清々しかったので、
「それは大学のフィールドワークとかで誰かにそうしなさいって教わったの?」
と聞いてみたところ、
「いえ、小学生の時の習い事で先生が遠征に連れて行ってくれる時に、必ず言いなさいと教わりました。あと車に乗っている時は寝てはいけないというのも教わりましたよ(笑)」
と答えてくれた。
彼くらいの歳で、自然にこういうことができていれば、信用とか信頼は勝手に積まれていく。非常にお得である。

働き始めて、苦労して、打ちのめされて、ある時は命を授かり、世話になった人を亡くし、あらゆることが他者との関わり合いのおかげであることに気付くと、挨拶の意味が分かるようになってくる(当社比)。
自分こそそうだったが、彼くらいの歳で他者との関係性の中で生きていることの深い実感をすることは難しい(もしや自分だけ?)。
そういう時期は、幼き頃に教わる「習慣」が非常に効いてくるのではないかと思った。本当に身を持って理解する日が来るまでは、習慣に助けてもらうというか。
こうした慣習は時代遅れだと言われるかもしれないけれど、やっぱりこういうことこそが、他者と折り合いをつけながらしなやかに生きていくための最重要項目であるような気がして、親として子どもたちに渡しておきたいものであると思った。
なんでもない普通の日常のことを書きたくなったので、書いた。
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