このコロナでCOUNTRY YARDというバンドに滅法はまっている。
昨年の秋にピザに移籍するまでは、名前くらいは聞いたことがあるという感じで、移籍した後のMVも忙しかったのでさらっと見たくらいであった。
(やっぱりピザが作るとクソかっこいいMVになる。)

コロナで時間に少し余裕ができたので久しぶりに色々と音楽を掘っていったのだが、そこで激ハマりしてしまった。こんな素晴らしいバンドのことをほぼ認知していなかったとは情けない限りである。

デビューは2007年でメンバーの年齢もほぼ自分と同じ。
2007年頃と言えばちょうどインディーズも潮目が変わり始める時期で、メロディックパンクが終焉に向かっていった時期であった。その後のバンドたちにはほぼ興味が湧かなかったから、大学時代までに知ったバンドの新譜を買い続けたり歴史を遡って音楽を楽しんでいた。
 
なので潮目の狭間に登場したCOUNTRY YARDは完全にスルーしてしまった感じであったが、今聴くと、Alternative感溢れるメロディーとサウンドの作り方で、そこに2ビートのドラムを流し込んでくるまさにいそうでいない好みどストライクの音源。特に1stアルバムの出来はほぼメロディックパンクではあるが個人的な好みでいくと満点に近い素晴らしさ。

ただ潮目の狭間で、かつ完全なるメロディックパンク系列でもないというところからあまりばっと花開かず、地道に活動してきたことが伺える。そして10年以上経った2019年にPIZZA OF DEATHに移籍した。

コアなファンはいるにせよ、10年以上花開ききれぬままバンドを続けるというのはやっぱりすごいこと。ドラムなどは何回も入れ替わっている。
同世代で同じ時を生きている身として、30代に突入してもなお自分の可能性を信じ続けていくという難しさを痛いほど感じる。

一方で、これも分野は違えど感じることだが、音楽を奏でるという場所から人が一人ずつ諦めて去っていくと、続けていく(信じ続けている)人間の純度は上がっていく。
きっと30歳を過ぎて現在のドラムが入ったとき、既存メンバーの3人は最高の仲間を手に入れた気分だったろうし、ドラムも本気でドラムを叩ける場所を見つけられた喜びがあったのだと思う。
そんな感じでこのMVを見ると普通に泣けてくる笑。
(もう最高すぎるだろこのMV。)
 
自分も35歳を過ぎて、自分の未来を信じてもがき続けている同世代に出会えるととても嬉しくなる。
それは別に働き方の話ではないし、一つのことを続けているかどうかでもない。
何かを表現したい、諦めたくないというヒリヒリした感情は、少し話せばすぐに分かる。
だから仕事が全然異なっていても、なぜか話すことが湧いてくる。

関係性は変わっていく。
あの頃一生色んな話をしていくんだろうなと思っていた仲間と、話が噛み合わなくなってしまったこと。
30を過ぎて出会って過去のことをほとんど知らないのに、共に現在や未来を考えていきたいと思えること。
バンドのように音を出せるわけではないけど、こういう人たちと表現、生き方を模索していけたらよいなと思ったりして、COUNTRY YARDと照らし合わせたりしている。
いやーそれにしてもCOUNTRY YARD最高。