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先日、「こうべソーシャルフォーラム」というものに、『個人でソーシャル』というテーマの分科会のゲストとして呼んでいただいた。
まだ実践して1年程度だし、そもそも自分は自分のやりたいこととか、自分の家族だとかいう自己中心的なことを理由にがっつりソーシャルという世界から逃げたという認識もあったので、自分がそういう場に出ていいのかなのかという疑念もありイベントのシェアをするのは気が引けてできていなかったけれど、無事終えることができたのでブログを書いている。

一緒に登壇させてもらった高木さん川人さん共にとても素敵な方だった。『素敵』という言葉は使い勝手のいい便利な言葉で薄っぺらいのだけど、今回のお二人への『素敵』感は結構気持ちがこもっている。やっていることは全然違うけれど、自分がこうじゃないかと試行錯誤していることの仲間に出会えたような、心強い感覚。
 
働き方はもっと多様であっていいと思うし、1つの団体や会社に所属した方が力を発揮する人もいる一方で、そうじゃない方がいい人は潜在的にたくさんいるはずで、1つに所属するというのが当たり前になりすぎている今の状況を少しずつ変えていけたらと思っている。その唯一の関係性が崩れて鬱とか、そういうことはもっと防げるのではないかと思うし、個人的にも多くの関係性がある今の状況が心身共にとてもありがたいし新しく知ることも多いので、こういうことは積極的に伝えていく役割でもあるのかもしれない。

1年前退職する時も能島さんからのブログのメッセージで、
『これだけ社会が発展し、一つの会社に所属する意味が希薄となり、会社や組織の枠を超えたつながりが当たり前に行われる状況の中で、同じ組織にいることの意味よりは、同じ思いを持っていることの意味の方がはるかに大きいと思う。』
と書いて送り出してくれたことの感覚が今少しずつ分かってきたような気がしている。
 
そして今回はもう1つ強く感じたことがあった。本来神戸のソーシャルフォーラムであれば、経験も知識も全く及ばない上記理事長の能島さんや一緒に仕事をさせてもらっている生涯学習サポート兵庫の山崎さんたちが壇上に立って話せばよかったのに、わざわざ一つ下の世代の自分たちをピックアップしてくれて、一段引き上げてくれる場所を作ってもらったのだということをしみじみと感じた。能島さんのブログにあったように『同じ組織より同じ思い』という中で自分を選んでくれたのであれば、これほど嬉しいことはない。

世代を繋いでいくということは、親になった自分が自分の子どもをしっかりと育てるということと同時に、こうやって諸先輩方に引っ張り上げてもらって繋いでいってもらっているのだということを、前の上司の能島さんと今の上司のやまさんが同じ場所にいるあの不思議な空間で託されたような気がした。いつか自分がもう少しましな人間になったら、次は自分が下の世代を引っ張り上げる役回りをしたいな、いやする責任があるのだなと思った1日だった。

実行委員のみなさま貴重な機会をありがとうございました。

●追伸
ここ最近、ブレヒュー時代に出会わなかったけれど、関西NPO業界話の中でよく名前が挙がる方々に改めて会い名刺交換すると、
「あーあなたがもっこすの鶴巻さん!」
もっこすの件でよく噂は存じ上げております。」
などという誇らしくも不本意である複雑な枕詞が付くことが多くなってしまった…。まあフォーラムの交流会で食事に全く手を付けず最高のコンディションで石屋川のもっこす行ったけどね…。
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