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今日は、神戸市「人と自然の共生ゾーン条例」施行20周年の記念行事、『神戸「新・里づくり」フォーラム』というものに、農村移住定住者という一人だけ謎の肩書でパネルディスカッションに登壇。

この20年の神戸の農村地域の里づくりの歴史は、こんな感じのようです。
(1995~)里づくり条令の策定と土地利用の秩序化
都市部経済の急激な膨張による無秩序な土地利用と、自然生態や財産区の共有財産や集落コミュニティーの崩壊を憂い、里づくり条令の誕生。
・里づくり協議会の設立と里づくり計画策定による集落コミュニティの活性化。

(2000~)地域資源として見た里づくり景観の価値化
ごみの不法投棄や耕作放棄地が増加し田園景観が荒廃が進む中で、地域資源として見た自然環境と農的土地利用との物質循環や生態系の維持を支える里づくりを発展させ、農村景観保存形成地域を定め、その整備基準を作る。
・田園と都市との交流
・新しい田園経済の活性化

(2010~)里づくりの経済活性化
里づくりとまちづくりの多様な交流から、人と自然の共生ゾーンの特性を生かした、個の生産者と個人の消費者をつなぐ新しい実態経済の誕生。
・農産物直売施設
・地域福祉産業

(2015~)世代交代による里づくり計画の更新と『新・共生ゾーンの誕生』
・新しい実態経済としての観光農業・体験農業
・都市コミュニティと里づくりコミュニティの多重型交流ネットワークの構築

神戸芸術工科大学学長 齊木先生の資料より抜粋
自分はこの中の最後の3~4年しか関わっていないけれど、定住して、まちづくりに地域の人と取り組んでいることをお話した。
この里づくり協議会の制度ができてから20年。
パネルディスカッションでは次世代にどう引き継ぐかということで、30代として自分と、同じ淡河町で新規就農された森本さんが呼ばれたのかもしれない。
 
そして30代の自分からまちづくりのことを語ると、どのフォーラムでも、後で人生の諸先輩方からかなりの賞賛を浴びることになる。
「若いのにようやっとる!」と。
それは全然違う受け取られ方だなといつも思ってしまう(スピーチが下手くそですみません…)。

淡河ワッショイの活動が比較的うまく進んでいるのは、20代から50代(関わり方によっては70代の方でも80代の方でも)まで各世代が途切れることなく揃っているからだと、それに尽きるのではないかと。
各世代の感覚のずれをぶつかりながらも一生懸命限りなくすり合わせ、それぞれの世代でできることを組み合わせていく。
その合わせていった先に、それぞれの世代だけでは到達できない幅のあるとてもおもしろく屈強な世界が待っている。
 
なので引き継ぐという意味合いよりは、多少の痛みや衝突が生まれることを承知であらゆる世代をどう巻き込み一緒にやるかというのがより大事なのではないだろうか。
その痛みや衝突の先には、同世代だけでむにゃむにゃやるよりいい景色見れるんです。

こういうフォーラムに、もっともっと多世代が集まるようになったら。
引き続き淡河からがんばるべ。