盆。
特に何を書くかも決めないままパソコンの前に。
 
4月に40歳になった。
疲れやすくなってきた気もするし、身体の緩みが大変なことになってきたので筋トレにも励まないとヤバそうだ。ありがたいことにまだまだ明確に衰えを感じるものはなく、20代の頃と同じ感覚でまだまだ動いていきたい。
一方で、認知しているものや、関心ごとの移り変わりは大きい。なのでいくつか書き記しておきたい。
 
ここ1年ほどで、料理がさらに楽しくなってきた。
 
大学生で一人暮らしを始めてから、自炊はずっとしている。
しかし、基本的に何らかのレシピが手放せなかったのと、味を足していったり複雑にしていくことが料理上手だと思っていた。
 
ただ、最近は畑でつくった野菜を最低限の味付けで食べることがすごく楽しくなっている。塩をベースに、何らかの旨味を足して、基本の調味料で味付けしていく。
 
料理は味付けの技術ではなく、素材と調味料を信じることなのではないかという感覚を得る。
素材については庭の前の畑で一生懸命つくった野菜がある。
そして、塩、しょうゆ、酒、みりんなど基礎調味料をケチらずにいいものを揃える。ネットで何でも揃ういい時代だし、どこかに出かけたら現地の調味料を手に入れるのも楽しい。
下ごしらえという行為がすごく大切なことも知る。
 
そして、お皿や盛り付けを考えることも楽しい。
 
そういった5年前にはなかったであろう観点がどんどん広がっていき、料理をするという行為が奥深く、さらに好きになっている最近。
外に食べに行くと1回分の調理機会を失うのがもったいない。こうしてドンドン出不精になっていく…。
 
誰に見せるでも提供するでもない、日々淡々と積み重ねていく家庭料理の延長に、民藝が示す美しさが後からついてきてくれたらうれしい。
2024-07-29-20-02-29-240